- 検索意図の種類4つ
- 4つの検索クエリの具体例
- 検索意図を調べる方法
SEO対策における肝のひとつが「検索意図の把握」です。記事を書くときにまず検索意図をつかまないと、読者を満足させる記事を書くことができません。
そこで当記事では、検索意図を調べる方法について解説します。
この記事を読めば、検索意図のポイントをしっかりと理解できます。また、個人がメディアを運営する上で、ここだけは最低限知っておくべきポイントに絞って解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
高田(管理人)
ブログ歴7年のベテラン。2015年にうつ病で会社を退職後、一念発起して独立。趣味はサッカー、将棋、自転車旅。アフィリエイト最高月収890万円。
1.検索意図とは?
検索意図とは、
- なぜ検索したのか?
- 何を求めて検索したのか?
つまり、検索した目的のことです。検索意図にはユーザーが抱える悩みや問題、欲求が隠されています。
2.検索意図が重要な理由
なぜ、検索意図が重要なのか?その理由はユーザーに必要とされないからです。
外観はラーメン屋なのにチョコレートパフェを出されたら…
例えば、あなたが「ラーメンを食べたい」と思っていて、ラーメン屋と書かれたお店を見つけたので、そのお店に入ってみました。でも、実際に提供していたのはチョコレートパフェでした。
ラーメンが食べたくて、「ラーメン屋」と書いてあったから入ったのに、実際にチョコレートパフェが提供されていることがわかったら、すぐにお店から出ますよね。
記事も同じことです。
ユーザーが期待していた内容が書かれていなければ、たとえどんなに素晴らしい記事でも、まったく見られないし、まったく意味がありません。
だから、内容を充実させるとか、オリジナリティのある記事を書くとか考える前に、まず「検索意図を満たす」ことが何よりも重要なのです。
Googleが掲げる10の真実
検索意図の重要性については、Googleがオフィシャルで公開している「Googleが掲げる10の真実」の一番はじめに挙げられています。
1.ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
Google は、当初からユーザーの利便性を第一に考えています。新しいウェブブラウザを開発するときも、トップページの外観に手を加えるときも、Google 内部の目標や収益ではなく、ユーザーを最も重視してきました。
出典:Googleが掲げる10の真実
ユーザーに焦点を絞り、ユーザーが必要なものを提供すること。だから検索意図の把握が重要なのです。
なお、検索意図を深掘りすることで、ライバルと争わずに成果を挙げられる「ずらしキーワード」を活用したテクニックも使えるようになります。具体的には下の記事で解説しているので、こちらをご覧ください↓↓
3.検索意図の種類 4つ
検索意図を把握するために、検索意図には4つの種類があることを理解しておきましょう。
- KNOWクエリ = 知りたい
- GOクエリ = 行きたい
- DOクエリ = したい
- BUYクエリ = 買いたい
一つずつ見ていきましょう。
①KNOWクエリ = 知りたい
ある特定の内容について知りたいという意図があるキーワードです。検索したキーワードについて正確かつ網羅的な情報提供をする必要があります。
KNOWクエリは、「知ること」が目的なので、成約には直接つながりにくいキーワードです。
具体例
- 「生成AIとは?」
- 「難消化性デキストリン 効果」
- 「全固体電池 意味」
②GOクエリ = 行きたい
特定の場所に行きたいという意図があるキーワードです。得敵の場所に関する情報、特定の場所への行き方を具体的に提供する必要があります。
GOクエリは、特定の場所や公式サイトなどに行きたいことが目的なので、成約につながりにくいキーワードです。
具体例
- 「自由が丘 カフェ おしゃれ」
- 「オーストラリア 観光スポット」
- 「A8.net ログイン」
③DOクエリ = したい
ある特定の行動がしたいときのキーワードです。行動するための方法や具体的な手順の説明をする必要があります。
DOクエリは、行動を起こしたいことが目的なので、成約率はかなり高いキーワードです。
具体例
- 「Zoom 使い方」
- 「ChatGPT 登録方法」
- 「車買取 見積もり」
④BUYクエリ = 買いたい
特定の商品を買いたいときのキーワードです。購入の決め手となる情報を提供する必要があります。
BUYクエリは、買うことが目的なので、成約率は非常に高いキーワードです。
具体例
- 「クリスマス プレゼント」
- 「アクションカメラ おすすめ」
- 「ロボット掃除機 格安」
4つのクエリの成約率を意識する
ここで紹介した4つの検索意図の成約率(アフィリエイト商品を売りやすいなど、売上があがる確率)をまとめると次の通りです。
- KNOWクエリ→成約率が低い
- GOクエリ→成約率が低い
- DOクエリ→成約率が高い
- BUYクエリ→成約率が高い
「DOクエリ」と「BUYクエリ」の検索意図を満たす記事は、収益記事と言われています。収益記事が上位表示されると大きな報酬を狙えます。が、「DOクエリ」と「BUYクエリ」は売れるキーワードなので、競争が激しいのも事実。
そのため、ブログ初期は、成約率が低くライバルも強くない「KNOWクエリ」や「GOクエリ」で検索エンジンの上位表示を狙い、「KNOWクエリ」や「GOクエリ」の記事から、集客記事に誘導することで収益を狙う作戦を取るのが王道です。
4.【例】似たようなキーワードでも検索結果が変わる
検索意図の違いを理解するのに役立つ有名な例があるので紹介します。
それは「旅行」と「観光」です。
2つとも似たような意味のように感じるかもしれませんが、検索意図の観点で見ると、明確に違うんですよね。それはグーグルの検索結果にあらわれています。
「旅行」と「観光」の違いについて、鹿児島県にある「屋久島」を例に見ていきましょう。
「屋久島 旅行」の検索結果
「屋久島 旅行」というキーワードの検索結果には、「屋久島のツアー」に関する記事が上位に並んでいました。具体的には、JTBや阪急交通社などの旅行会社のツアーですね。
つまり、「具体的な旅行プランを探している」ユーザーに対して、その答えを用意している記事が上位表示されているのです。
「屋久島 観光」の検索結果
一方、「屋久島 観光」のキーワードの検索結果には、「屋久島の観光スポット」に関する記事が上位に並んでいました。
具体的には、屋久島観光協会や近畿日本ツーリスト、じゃらんなどが書いた「屋久島のおすすめ観光スポット10選」などの記事が上位表示されています。
目的が違う
「屋久島 旅行」「屋久島 観光」という、パッと見とても似ているキーワードなのに、検索結果が全く違う理由は、「目的が違う」からです。
「屋久島 旅行」は、具体的に旅行を計画しているユーザーが最終的には、”ツアーを決めて申し込みたい”という目的を持っているのに対して、「屋久島 観光」は屋久島での過ごし方や、どこに行くと満足できるのか?という、”旅行先での情報を知りたい”という目的を持っていることがわかります。
5.検索意図を探す方法2つ
検索意図を探す方法は2つあります。
- Googleの検索結果を見る
- サジェストキーワードで見つける
この2つをマスターすれば、ほとんどの検索意図をつかめますよ。
1つずつ見ていきましょう。
①Googleの検索結果を見る
先ほどの「屋久島 旅行」「屋久島 観光」の具体例のように、Googleは検索意図を満たしている記事を上位表示させます。
つまり、Googleの検索結果は、検索意図そのものなんですよね。検索上位に表示さている記事を見れば、ユーザーの検索意図がわかるのです。
Googleの検索結果で検索意図を探すときのポイント
Googleの検索結果を見るときには、次の2つをチェックしましょう。
- 上位表示されている記事のクエリは4つの種類のうちどれか?(「知りたい」「行きたい」「やりたい」「買いたい」)
- 上位表示されている記事に共通し書かれている内容は何か?
この2つをチェックすれば、検索意図をほぼ確実に把握できます。
②サジェストキーワードで見つける
サジェストキーワードとは、Googleの検索窓にキーワードを入力したとき、自動で表示される関連キーワードのことです。
検索キーワードには、ユーザーが抱える悩みや問題、欲求が隠されているので、サジェストキーワードに表示された一つ一つに検索意図があるのです。
例えば、上の画像にあるような
- 「屋久島 旅行 費用」
- 「屋久島 旅行 ツアー」
- 「屋久島 旅行 プラン」
- 「屋久島 旅行 日数」
- 「屋久島 旅行 持ち物」
など、3語以上の複合キーワードは検索意図をつかみやすいですよね。「屋久島 旅行」の2語キーワードだけでは見えなかった検索意図が見えてきます。
例えば、「屋久島 旅行 ツアー」というキーワードの検索意図は、「屋久島旅行ツアーのプランが見たい」ということですよね。
一方、「屋久島 旅行 持ち物」というキーワードの検索意図は、「屋久島旅行に行くときの持ち物が知りたい」ということでしょう。
このようにサジェストキーワードを見ることで、より具体的かつ詳細な検索意図を調べられます。
ラッコキーワードがおすすめ
サジェストキーワードを探すときは、ラッコキーワードというツールを使うのがおすすめです。
Googleのサジェストキーワードをあかさたな順とアルファベット順の一括で出力してくれます。さらに、Yahoo!知恵袋などのQ&Aサイトの情報も一覧で表示してくれます。
ツールで機械的に出力したほうが”抜け漏れ”がなくなるのでおすすめです。
6.検索意図には顕在ニーズと潜在ニーズがある
検索ニーズには「顕在ニーズ」と「潜在ニーズ」があります。
- 顕在ニーズ:読者自身が気づいているニーズ
- 潜在ニーズ:読者自身が気づいていないニーズ
読者自身がわかっている「顕在ニーズ」を満たした上で、読者自身が気づいていない「潜在ニーズ」についても触れるような記事を書くことで、読者の満足度は高くなります。
潜在ニーズを満たすためには、記事のターゲットに対するリサーチと、ターゲットに関する深い理解が必要です。
リサーチについては下の記事で詳しく解説しているので、こちらをご覧ください↓↓
7.検索意図に沿った記事を書こう
検索意図が把握できたら、あとは検索結果に沿って情報を集めて、構成案を作って、記事を書いていきましょう。
記事の構成案の作り方は、下の記事で詳しく解説しています↓↓
また、ブログの記事の書き方については下の記事で解説しています↓↓
検索意図の調べ方についてのまとめ
- 検索意図とは、検索した目的のこと。
- 検索意図が重要な理由は、検索意図を満たさないとユーザーの役に立てずに、すぐ離脱されてしまうから。
- 検索意図には4つの種類がある。
①KNOWクエリ = 知りたい
②GOクエリ = 行きたい
③DOクエリ = したい
④BUYクエリ = 買いたい - KNOWクエリとGOクエリは成約につながりづらいが、DOクエリとBUYクエリは成約につながりやすいキーワードである。
- 「旅行」「観光」は似た属性のキーワードでありながら、検索意図は違う。
- 検索意図を探す方法は2つ。
①Googleの検索結果を見る
②サジェストキーワードで見つける - サジェストキーワードは、ラッコキーワードを使うのがおすすめ。
- 検索意図には顕在ニーズと潜在ニーズがある。
- Googleのサジェストキーワードを一括で調査できるサービス
→ラッコキーワード
コメント