- WordPressでのカテゴリー作成方法
WordPressでブログを始めるとき、思いのほか悩ましいのがカテゴリーです。とりあえず適当に作ってしまいたくなりますが、もちろん適当に作るのはNG笑
カテゴリーをどう作るかで、ブログに訪れた読者の満足度が変わります。Googleからの評価も変わります。意外と重要度が高いのがカテゴリーなのです。
そこでこの記事では、
- カテゴリー名を考えるときのコツ
- カテゴリー名を決めるまでの流れ
- WordPressにおけるカテゴリーの作り方の具体的な手順
- カテゴリー作成の注意点
など、カテゴリー作成の流れを具体例つきで解説していきます。
この記事のとおりに作業をすすめていけば、失敗しないカテゴリーを作ることができるので、ぜひ最後まで読んでください。
高田(管理人)
ブログ歴7年のベテラン。2015年にうつ病で会社を退職後、一念発起して独立。趣味はサッカー、将棋、自転車旅。アフィリエイト最高月収890万円。
カテゴリーの役割
カテゴリーを作る前に、カテゴリーの役割について理解しておきましょう。
「ブログにおけるカテゴリーとは何か?」
ひとことで言えば「ブログで扱っているジャンル」です。
例を出します。
カテゴリーは中華料理屋のメニュー表にある“料理の種類”と同じ
例えば、中華料理店に行ってメニュー表を見たら、料理の種類ごとにメニューが分かれていますよね。
このメニュー表を見た客はきっとこんな事を考えるはず。
「このお店には前菜、点心、一品料理、ご飯もの、デザートがあるのか。でも麺類はあつかってないようだ」
「わたしはご飯ものが食べたいから、ご飯もの中から料理を探そう。えーっと、炒飯、レタス炒飯、蟹炒飯、天津飯、麻婆飯。蟹炒飯が美味しそうだから、蟹炒飯を注文しよう」
メニュー表があることで、この店にはどんな種類の料理があるか一目でわかるし、自分が食べたい種類にしぼって、料理を探すことができます。
上のメニュー表でいう、「天心、一品料理、ご飯もの」などの種類がカテゴリーで、炒飯や天津飯など、料理がブログの記事になります。
このメニュー表のように、種類ごとに分類されていることで、ここにはどんなジャンルがあるのか?一目でわかります。だから、自分の好きなジャンルに絞って重点的に探すことができるのです。
つまり、カテゴリーを作ることで、訪れた読者にブログが扱っているジャンルをぱっと見で伝えられるのです。
これがカテゴリーの役割です。
カテゴリーは階層構造にできる
また、カテゴリーは階層構造(親子関係)にできます。
ブログの記事数が200記事とか300記事に増えてくると、1つのカテゴリーだけで50記事以上とか大量の記事が含まれるようになってきます。
記事数が増えた時は、カテゴリーの中に子カテゴリーを作って、階層化したほうが読者にとってわかりやすくなります。
親→子→孫といった感じで、階層構造にできるのがカテゴリーの特徴です。
カテゴリーとタグの違い
カテゴリーとよく似たものに、タグがあります。
TwitterとかInstagramをやったことがある方なら、「#◯◯」のハッシュタグって知ってますよね?あのハッシュタグと同じです。
カテゴリーとタグの違いをざっくり言うと、カテゴリーがフォルダーで、タグが付箋です。
具体的な違いをまとめると次のようになります。
カテゴリーとタグの比較表
項目 | カテゴリー | タグ |
---|---|---|
用途 | ブログの主要テーマに沿って記事を分類する | カテゴリー以外のキーワードで記事を分類する |
階層構造 | あり | なし |
使える数 | 1記事に1カテゴリーのみ | 1記事に複数のタグがつけられる |
重要度 | 高い | 低い |
いちばん大きな違いは、カテゴリーがブログのテーマに沿った分類であるのに対し、タグはブログのテーマ以外の切り口で分類できることですね。
(例)一人暮らしのお役立ちアイテムを紹介するブログの場合
例えば、「新社会人になって新しく一人暮らしを始めた男性向けに、一人暮らしのお役立ちアイテムを紹介すること」をテーマにしたブログを作ったとします。
このブログのカテゴリーは、アイテムのジャンルになる「家具」「家電」「寝具」「日用品」です。
ここに、「女子ウケの良いアイテム」や「5千円以下で買えるアイテム」という分類でタグを作ったとします。
「女子ウケの良いアイテム」や「5千円以下で買えるアイテム」の中には、「家具」や「家電」もあるし、「寝具」や「日用品」もあります。
このように、カテゴリーを横断して分類できるのがタグなのです。
カテゴリー名を考えるときの4つのコツ
実際にカテゴリーを作りはじめる前に、まず抑えておくべきポイントが4つあります。
- 親カテゴリーのことだけを考える
- 競合サイトのカテゴリーを参考にする
- 得意ジャンルをカテゴリーにする
- 重要なキーワードを親カテゴリーの名前に含める
①親カテゴリーのことだけを考える
カテゴリーは親→子→孫というように、階層構造にできると説明しました。が、まずは親カテゴリーのことだけ考えましょう。
そもそも、ブログは50〜60記事ぐらいまでは、親カテゴリー3〜5つぐらいあれば十分。逆にいえば、50記事ぐらいしかないのに、わざわざ深くする必要がありません。
記事が少ないのに子カテゴリーがあっても、読者のクリック回数が増えるだけ。煩わしく感じてすぐに離脱してしまうでしょう。
最初は親カテゴリーのことだけ考えること。自分のブログテーマに沿った親カテゴリー、3〜5つを厳選することだけに集中しましょう。
②競合サイトのカテゴリーを参考にする
目標としている人やライバルを観察して、彼らの良いところをガンガン自分に取り入れていきましょう。
自分が好きなウェブサイト、自分が目標にしているブログ、自分のライバルになりそうなブログがあったら、それらのカテゴリーをチェックして、参考にすればいいのです。
ただし、参考にしたウェブサイトが大規模サイト(記事数300以上)の場合、カテゴリー数が10個も20個もあったり、親カテゴリー、子カテゴリーと階層が深いことが多いですね。
この場合、そのまま真似てもうまくいきません。
そのまま真似るのではなく、そのウェブサイトがどんなカテゴリーを作っているのか?というように、全体を見ることが大切です。
③得意ジャンルをカテゴリーにする
もし、自分の得意ジャンルがあったら、それをカテゴリー名にすることを考えましょう。
「自分の特技」とか「いろいろ経験した自分だからこそリアリティのある解説ができる」などのジャンルがあったら、それをカテゴリーにすると、オリジナリティが出て、差別化できます。
(例)婚活のやり方を紹介するブログを作るとしたら…
アラフォーの独身男性向けに、婚活のやり方を紹介するブログを作ったとします。そして、わたしが婚活パーティに100回参加して、100回すべて失敗した経験があるとしましょう。
これだけの回数を失敗した人はほとんどいないはず。だから、この失敗談をネタにして記事を量産しようと思ったわたしは、「婚活パーティ失敗談」というカテゴリーを作りました。
どうでしょう?
「婚活パーティ失敗談」というカテゴリーはすごい強みになりそうじゃないですか?
これから婚活パーティを頑張ろうとしている人は、失敗体験ってすごく興味深いし、参考になります。ある意味、成功体験より知りたい情報だったりしますよね。
このようにネットでは、自分の失敗体験が重要な強みになることがあります。もちろん、成功体験でもOK!
自分ならではの体験や特技がないか?棚卸ししてみましょう。
④重要なキーワードを親カテゴリーの名前に含める
カテゴリーを作るときの一つの考え方として、「どんなキーワードで検索する人を読者にしたいか?」というものがあります。
(例)わたしのブログの場合
わたしのブログは、「ブログ初心者向けに、ブログを使って稼ぐ方法を紹介すること」をテーマにしています。
このテーマでわたしが重要視しているキーワードは、「WordPress」「アフィリエイト」「ライティング」「ブログ 稼ぐ」「SEO」でした。
だから、これらのキーワードをカテゴリー名の一部に含めています。
<当ブログのカテゴリー名>
- WordPress初心者向け講座
- アフィリエイトで稼ぐコツ
- SEO・検索エンジンの攻略
- 文章・ライティング講座
- 稼ぐためのブログ運営術
このように自分が重要だと思うキーワード、最終的に検索上位を狙いたいキーワードを、カテゴリー名に含めることが大切。
では、重要なキーワードをどうやって見つけるのか?
ラッコキーワードやGoogleキーワードプランナーなどのキーワードツールを活用すれば、重要なキーワードを見つけられます。
カテゴリー名を決めるまでの3つの手順
ここからは実際に手を動かして、カテゴリーを作っていきます。
①ブログのテーマを書き出す
ブログをつくった時、何かしらのテーマを決めたはず。そのテーマを書き出してみます。
文章である必要はありません。キャッチコピーやキーワードでもOK。
②ブログのテーマで検索されるキーワードを書き出す
次に、自分の頭の中を読者目線に切りかえます。そして、「このテーマのブログを読みたい人はどんなキーワードで検索するだろうか?」を考え、キーワードを書き出していきます。
キーワードが思いつかない人は、ラッコキーワードなどのキーワードツールを使って調べましょう。
書き出したキーワードの中から、自分が必要と思うキーワード、勝負したいキーワードに絞っていきます。
(例)ソロキャンプがテーマのブログの場合
例えば、ソロキャンプの楽しさを未経験の人に伝えたいブログを作ったとします。
ラッコキーワードでこのブログのメインテーマである「ソロキャンプ」というキーワードで調べた結果、次のようなキーワードで検索されていることがわかりました。
- 「ソロキャンプ 近場」
- 「ソロキャンプ やり方」
- 「ソロキャンプ 安い」
- 「ソロキャンプ 海」
これらのキーワードがカテゴリーの候補になります。
③カテゴリー名を決める
カテゴリー名の候補を絞りこんだら、具体的なカテゴリー名を作ります。そのとき、次の5つのポイントに気をつけましょう。
- 1語または2語で簡潔に
- 難しい言葉、一般的に知られていない専門用語は使わない
- 広すぎるキーワードは使わない
- あいまいな言葉は使わない
- カテゴリー名の表記をできるだけ統一する
一つ一つ解説していきます。
(1)1語または2語で簡潔に
長すぎるカテゴリー名はNG。1語か2語くらいが適切です。
例えば、「2024年夏ドラマの日本テレビ水曜日放送枠」というカテゴリーを作ったとします。夏ドラマの中で日本テレビが水曜日に放送するドラマは1つか2つくらいしかないので、かなり限定されたカテゴリーですよね。
日本テレビのドラマは水曜日だけでなく、土曜日も日曜日も放送されます。また、日本テレビだけでなく、フジテレビやTBS、テレビ朝日など、他のテレビ局のドラマもあります。
よって、
「2024年夏ドラマの日本テレビ水曜日放送枠」を基準にカテゴリーを作ったら、「2024年夏ドラマのフジテレビ木曜日放送枠」とか「2024年夏ドラマのテレ朝金曜日放送枠」など、膨大な数のカテゴリーを作らなければなりません。
カテゴリーが膨大にあっても逆に見づらくなるだけですね。
このようにカテゴリー名を長くしすぎると、カテゴリーの範囲が小さくなりすぎてしまいます。カテゴリーを小さくしすぎると、カテゴリーをどんどん増やさなければいけなくなります。それはつらい。
よって、カテゴリー名はジャンルを端的にあらわした1語か2語に抑えたほうがいいですね。上のドラマの例では、「2024年夏ドラマ」の2語が適切なサイズです。
(2)難しい言葉、一般的に知られていない専門用語は使わない
勉強していたり、自分の得意分野だったりすると、つい専門用語や難しい言葉を使いたくなってしまうのが人の性。
だけど、一般的に知られていない専門用語を使っても、読者はわからないし、その言葉で検索もされません。
だから、カテゴリー名はできるだけ簡単でわかりやすい言葉を使うべきですね。
(3)広すぎるキーワードは使わない
例えば、「エンタメ」「経済」「スポーツ」など、ヤフーニュースで使われているようなカテゴリー名。
こういった一般的すぎるキーワードは、ジャンルとして広すぎます。もちろん、企業が運営するサイトや大規模なウェブサイトならOKですが、個人ブログで使うにはあまりにも広すぎる。
個人ブログは基本的に弱者の戦略で挑みます。弱者は局地戦で戦うのがセオリー。
われわれ個人ブログは、大規模ウェブサイトより狭いジャンルで勝負しないとまず勝てません。よって、カテゴリー名も大規模ウェブサイトより絞る必要があります。
(4)あいまいな言葉は使わない
例えば、「過去について」とか「世界のソレ」といったカテゴリー名が何を意味するのか?普通わからないですよね。意味がわからないと、すぐに離脱されます。
だから、カテゴリー名であいまいな言葉を使ってはいけません。一目でわかる具体的な言葉を使いましょう。
(5)カテゴリー名の表記をできるだけ統一する
カテゴリー名の表記はなるべく統一したほうがいいですね。
例えば、ヘアスタイルに関するブログを作ったとします。下の「OK」側のように、表記をそろえた方が読者はわかりやすい。
OK | NG |
---|---|
ロング セミロング ミディアム ショート ベリーショート すべてカタカナの名詞で統一されている。 | 長髪 セミロング medium hair 短めの髪です ボーイッシュな髪型 漢字、カタカナ、英語で表記がバラバラ。名詞と動詞が混同している。 |
漢字、ひらがな、カタカナ、英語、名詞、動詞など、そろえるポイントを意識しましょう。
WordPressのカテゴリー作成方法
上の手順で決定したカテゴリー名を実際にWordPressで作っていきます。
また、カテゴリー作成後の運用のことも考え、カテゴリー作成手順をふくめた次の4つの手順を解説します。
- カテゴリーの作成手順
- 記事作成時におけるカテゴリーの選択方法
- カテゴリーの削除手順
- カテゴリー名変更の手順
①カテゴリーの作成手順
- WordPress左側のメニューで、「投稿」→「カテゴリー」をクリックする。
クリックすると、カテゴリー管理メニューへ移動する。
- 名前→カテゴリーの名前を入力する。
- スラッグ→カテゴリー名を表す英語 or ローマ字を小文字で入力する。
例1)カテゴリー名「英単語」→スラッグ「english-word」
例2)カテゴリー名「ママチャリ」→スラッグ「mama hair」 - 親カテゴリー→親カテゴリー(第一階層)を作る場合は、「なし」のままでOK。
子カテゴリー(第二階層)を作る場合は、親カテゴリーの名前を選択しましょう。 - 説明→何も書かなくてOK。
WordPressテーマによっては説明欄に書いた内容がメニューバーに表示されます。そのため、ここでは何も書かないで、メニュー欄を設定するときに別途検討したほうが安全です。 - 画面下の「新規カテゴリーを追加」ボタンをクリックする。
- 作成したカテゴリーが右側の一覧に追加されていれば完了。
- 作成したいカテゴリーの数だけ、上記「手順2」を繰り返する。
これでカテゴリーの作成は完了です。
ブログを運営していくうちに、新しい親カテゴリーや子カテゴリーを追加したくなることがあります。新しく追加したい場合は、上記の作成手順で追加できます。
②記事作成時におけるカテゴリーの選択方法
記事を投稿するときのカテゴリーの選択方法は、記事作成画面右側の「投稿タブ」にある「カテゴリー欄」で選択ができます。
③カテゴリーの削除手順
「ブログをはじめる時にカテゴリーを作ってみたものの、まったく使っていないカテゴリーがあるので、削除したい」
こんな時のために、カテゴリーの削除方法を説明していきます。
- WordPress左側のメニューで、「投稿」→「カテゴリー」をクリックする。
クリックすると、カテゴリー管理メニューへ移動する。
- カテゴリー一覧から削除したいカテゴリー名の下にある「削除」をクリックする。
- 内容確認のポップアップウィンドウが表示されるので「OK」をクリックする。
- 対象のカテゴリーが一覧から削除されたら完了。
これでカテゴリーの削除が完了しました。
④カテゴリー名変更の手順
ここでは、最初につくったカテゴリー名を変更する場合の方法を解説します。
カテゴリー名の変更は、検索順位を大きく落とす可能性があります。そのため、途中でカテゴリー名を変えるのは、正直おすすめしません。
変えるタイミングは、ブログを始めた初期や対象カテゴリーの記事をまったく書いていない場合のみOKです。
- WordPress左側のメニューで、「投稿」→「カテゴリー」をクリックする。
クリックすると、カテゴリー管理メニューへ移動する。
- カテゴリー一覧から変更したいカテゴリー名の下にある「編集」をクリックする。
すると、カテゴリーの編集画面に移動する。
- 名前→変更したいカテゴリー名に修正する。
- スラッグ→変更したいカテゴリー名に合ったスラッグに修正する。
- 「更新」をクリックする。
- もう一度、カテゴリー一覧メニューに戻り、右側のカテゴリー一覧で対象のカテゴリーが変更されていることを確認したら完了。
これでカテゴリー名の変更が完了した。
カテゴリー分けの注意点6つ
最後に、カテゴリー分けをする時の注意点を解説します。
- ブログ初心者はカテゴリーを3~5個に絞る
- 「未分類」を使わない
- 「その他」カテゴリーを作らない
- 階層は親カテゴリー、子カテゴリーの2段階までにする
- 1記事1カテゴリー
- カテゴリーを途中から変更しない
一つずつ見ていきます。
①ブログ初心者はカテゴリーを3~5個に絞る
カテゴリーの数について、テーマを絞った特化型ブログでは3~5個、大規模なウェブサイトでは5~10個程度が一般的です。
カテゴリーを無闇に増やすのは得策ではありません。その理由は3つあります。
- 記事数が少ないのにカテゴリーを増やすと、1カテゴリーに入る記事が少ないので、読者にとって有益なカテゴリーにならない
- カテゴリーが増えすぎると、読者が一目で認識できる範囲を超えてしまい、かえって利便性が低下する
- カテゴリーが増えすぎると、運営者の管理が届かなくなる
つまり、カテゴリーを増やしすぎると、読者のためにも自分のためにもならないのです。
なので、
初心者の段階では、まず3~5つのカテゴリーに厳選すべき。そして、最低でも1カテゴリーに20記事ぐらいは入れられるようにしましょう。
②「未分類」を使わない
WordPressではデフォルト(初期設定)で「未分類」というカテゴリーが作られています。が、「未分類」はカテゴリーを設定していないのと同じ。SEO効果がありません。
よって、
- 「未分類」カテゴリーは使わない。
- 「未分類」カテゴリーを使いたくなるような記事を書かない。
この2つを心がけましょう。
③「その他」カテゴリーを作らない
初心者がやりがちな間違いがあります。それは、「その他」というカテゴリーを作ってしまうことです。
「その他」という名前のカテゴリーは、読者にとってそれが何を意味するのかわかりませんよね。ちょっとでも意味がわからないと思った読者は離脱します。
そもそもカテゴリーは、ブログのテーマや検索ニーズをもとに作ったはず。ならば、どのカテゴリーにも入らない記事は、そもそも必要のない(ニーズが低い)記事ということ。
だから、どのカテゴリーにも入らない記事は書かないというスタンスでいましょう。
④階層は親カテゴリー、子カテゴリーの2段階までにする
繰り返しになりまが、大原則として「最初は親カテゴリーのみ作る」ことを忘れないでください。
それでも、記事数が増えたら(100記事以上)、子カテゴリーを作って階層構造にする必要があります。
ただし、
階層構造をつくった場合でも、親カテゴリー→子カテゴリーまでの2階層にとどめてください。
階層を深くすると、かっこよく見えるかもしれませんが、中身がスカスカでは意味がありません。
また、
カテゴリーを深くすると、読者がクリックする数が増えてしまいます。クリックする数が増えると、読者はわずらわしく感じます。わずらしいと思った読者は離脱していまいます。
「ブログの構造はできるだけシンプルに。複雑な構造は読者のためにならない」
このことを肝に銘じておきましょう。
⑤1記事1カテゴリー
1記事に選択するカテゴリーは1つ、と覚えておいてください。
WordPressでは1つの記事に複数のカテゴリーを設定することができます。が、1記事に複数カテゴリーを選択すると、Googleからの評価が下がってしまうのです。
どういうことか?例を出します。
(例)珈琲をテーマにしたブログの場合
例えば、「珈琲」をテーマにしたブログを運営していたとします。
このブログに「美味しい珈琲の淹れ方」と「おすすめのコーヒー豆」というカテゴリーがあったとします。
このブログで、「ブラジルのコーヒー豆を自分で直接仕入れて、どの淹れ方が一番美味しいのか?試してみた」という「やってみた系の記事」を書いたとしましょう。
では、
この記事のカテゴリーを何にすべきか?
「珈琲の淹れ方」か?「おすすめのコーヒー豆」か?どちらにも当てはまりそうなので迷ってしまいますよね。
どちらにも当てはまりそうだから、カテゴリーを2つ選択したくなります。
だけど、
2つのカテゴリーを選択してはいけない。なぜなら、SEOの評価が下がるから。だから、必ず1つのカテゴリーを選択するようにしましょう。
どのカテゴリーを使えばいいのか?に明確な答えはなく、自分がいちばんしっくりくるカテゴリーを自分で選ぶしかありません。この例の場合、わたしなら「珈琲の淹れ方」というカテゴリーを選択します。
⑥カテゴリーを途中で変更しない
カテゴリーを途中で変更すると、SEOに影響があり、検索順位を落とす可能性が高いです。そのため、カテゴリーを途中で変更するのはおすすめしません。
ちなみに、「カテゴリーを変える」というのは、次の2つの意味があります。
- 記事に設定したカテゴリーを変更する
- カテゴリーの名称を変更する
このどちらの変更もおすすめできないですね。
ただし、
ブログを始めた初期や対象カテゴリーの記事をまったく書いていない場合は、SEOに影響がありません。よって、まったく記事を書いていない場合のみ変更OK。
カテゴリーをつくる3つのメリット
最後に、ブログでカテゴリー分けをするメリットをまとめておきます。
- 読者が記事を探しやすくなる
- SEO効果が期待できる
- 記事をつくるときの指針になる
①読者が記事を探しやすくなる
カテゴリーはお店のコーナーと同じ。
例えば、
カメラを買いたいと思ってヨドバシカメラなどの家電量販店に行ったら、カメラコーナーに行くと思います。カメラコーナーに行けば、いろんな種類のカメラが置いてあります。その中から自分の好きなカメラを見つければいい。
逆に、
家電量販店にジャンルごとのコーナーがなくて、全部ごちゃまぜに商品が置かれていたら、めちゃくちゃわかりづらい。
ブログも同じ。
ジャンルごとに記事が分類されていないと、読者はどこに何があるのかわかりません。すぐにブログから離れていってしまうでしょう。
逆に、カテゴリーごとにきちんと分類されていれば、読者は興味のあるジャンルから記事を見つけやすくなります。
読者が快適に記事を探すことができれば、1記事、2記事、3記事と複数の記事を読んでくれるようになるでしょう。
読者が複数の記事を見てくれるようになると、回遊率(1回のサイト訪問で、読者が何ページ見たかを表す割合)が上がるので、Googleからの評価が上がり、記事が上位表示される可能性が高くなるのです。
Googleは読者にやさしいウェブサイトを評価します。
検索エンジンで上位表示を狙いたいなら、読者にやさしいブログを作るようにしましょう。
②SEO効果が期待できる
SEO効果を一言でいえば、Googleからの評価が上がりやすくなるということ。
Googleロボットは、インターネット上を日々徘徊して、世の中にあるホームページやブログの情報を収集しています。Googleロボットがブログの情報を集めるとき、カテゴリーによって整理された内部リンクをたどって情報を集めます。
この時、きちんと整理されているブログは、Googleロボットの巡回スピードが速くなり、Googleからの評価も上がりやい。
Google検索セントラルにも、「わかりやすい階層を作る」ことが推奨されています。
一般的なコンテンツからそのサイトで求めている具体的なコンテンツへ、ユーザーができるだけ簡単にたどり着けるようにしてください。適宜ナビゲーション ページを追加し、内部的なリンク構造に効果的に組み込みます。サイト上のすべてのページにリンクから到達できるようにし、サイト内の検索機能を探さなくても済むようにします。関連ページへのリンクを適宜追加すると、ユーザーが同様のコンテンツを見つけやすくなります。
出典:Google検索セントラル
③記事をつくるときの指針になる
指針には、次の2つの意味があります。
(1)方向性のブレを防ぐ
ブログをはじめたときは、こんなコンセプトにしようとか、こんな風に記事を書いていこう、などといったイメージがあったはず。
けれど、
ブログ運営が長くなってくると、最初に決めたコンセプトをすっかり忘れて、”自分が書きたい記事”を書きがち。こういうモチベーションで書いた記事は、ブログのコンセプトやテーマから大きく逸脱した記事になってしまいます。
でも、カテゴリーがあれば、テーマやコンセプトから大きく逸脱するのを防いでくれます。なぜなら、カテゴリーとはコンセプトの一部だからです。
このようにカテゴリーは、方向性がぶれてしまうのを防ぐ指針になるのです。
(2)記事作成の方針になる
カテゴリーは、記事作成の方向性を決める方針にもなります。
(例)時短で作れるお弁当を紹介するブログの場合
例えば、「働くシングルマザー向けに、時短で作れるお弁当を紹介する」をテーマにしたブログを作ったとします。
次に、自分がおすすめするレシピをとりあえず50記事ほど書いたとしましょう。
書いた記事の内訳はこんな感じになりました↓↓
- 肉料理の記事:43記事
- 魚料理の記事:2記事
- 野菜料理の記事:5記事
肉料理の記事が明らかに多いですよね?
これを見たあなたはこう思うはず。
「肉料理だけ多くて、魚料理と野菜料理が少ないな…。よっしゃ!しばらくは魚料理と野菜料理の記事を増やしていこう!」
このように、カテゴリーは書いた記事におけるジャンルの偏りが一目でわかります。
そのため、今後はどのカテゴリーのどんな記事を書くべきか?記事ネタの方針決めに役立つのです。
カテゴリーの作り方のまとめ
- カテゴリーは料理のメニュー表にある種類と同じ。
- カテゴリーは階層構造にできる。
- カテゴリーはフォルダーで、タグは付箋。
- カテゴリー分けする3つのメリットは、①読者が記事を探しやすくなる、②SEO効果が期待できる、③記事をつくるときの指針になる。
- カテゴリー名を考えるときの4つのコツは、①親カテゴリーのことだけを考える、②競合サイトのカテゴリーを参考にする、③得意ジャンルをカテゴリーにする、④重要なキーワードを親カテゴリーの名前に含める
- カテゴリー名を決めるまでの3つの手順は、①ブログのテーマを書き出す、②ブログのテーマで検索されるキーワードを書き出す、③カテゴリー名を決める。
- WordPressでのカテゴリー作成方法として、①カテゴリーの作成手順、②記事作成時におけるカテゴリーの選択方法、③カテゴリーの削除手順、④カテゴリー名変更の手順を解説。
[WordPressのカテゴリー作成方法] - カテゴリー分けをするときの注意点は、①ブログ初心者はカテゴリーを3~5個に絞る、②「未分類」を使わない、③「その他」カテゴリーを作らない、④階層は2段階までにする、⑤1記事1カテゴリー、⑥カテゴリーを途中で変更しない。
- 無料で使える超高性能キーワード分析ツール
→ラッコキーワード
<WordPressブログを実践レベルで使えるようにするまでの全手順>
WordPressでブログを作ってみたいと思っている方、作り途中という方は、初心者が0からWordPressブログを始める方法について解説しているので、ぜひ下の記事をチェックしてみてください。
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